中古住宅の購入のデメリット(あきらめたもの)とメリット(得たもの)【体験談】
「こそだてはっく!!」にお越しいただきありがとうございます!
「中古住宅の購入を考えてるけど、実際のところはどうなんだろう?なにかデメリットあるのかな?」って思いませんか?
僕は結局、築22年の中古戸建を購入したのですが、周りは新築派が多かったので結構不安でした。
この記事では、中古住宅を購入したときのデメリット(あきらめたもの)とメリット(得たもの)を紹介したいと思います。参考になれば幸いです。
デメリット(あきらめたもの)
対面キッチン&広いお風呂
対面キッチン、人気ですよね。憧れがある人も多いのではないでしょうか?
うちも、妻がかなり対面キッチン派でした。
ですが、うちの場合は残念ながら導入することができませんでした。
リビングの間取りが、対面キッチンを前提にしたものでなかったからです。
中古住宅のデメリットとして、「間取りが最近のトレンドとズレている」というものがあります。
リフォームでカバーできるケースもあると思いますが、もちろん難しいケースもあります。うちの場合は、「LDKが狭い(12畳)ため、対面キッチンを入れると、リビング部分がかなり圧迫される」形でした。
同じ理由で、「広いお風呂」もあきらめました…(これは僕の希望でした)。
うちの家、建坪があまり大きくないので、リビングや各部屋にギリギリまで面積を優先して、トイレや洗面所、そしてお風呂は最低限、という作りだったんですね。さすがにお風呂をリフォームで広げるのは無理でした。。。
中古住宅を検討される際は、「自分がやりたいことができる間取りか?」というのは気にしたほうがいいと思います。
10年間の保証
住宅を買うにあたって、いきなり欠陥があるのは不安ですよね?
新築であれば、事業者に対して、10年間の保証が義務付けられています。
品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)の施工により、事業者は瑕疵に対する10年間の住宅瑕疵担保責任を負っています。
住宅瑕疵担保保険協会より
ですが、中古住宅の場合はそこまでの保証はありません。
特に、中古住宅は業者からでなく、個人から仲介を通して購入する場合もあるので、期間が短くなっています。
宅地建物取引業者が自ら売主となっている場合は宅地建物取引業法により2年以上の瑕疵担保責任期間が義務付けられていますが、個人が売り主(宅地建物取引業者による「媒介」)となる場合、長くて数か月、物件によっては保証無しということもあります
住宅瑕疵担保保険協会より
うちも、購入するときは「保証なし」という形で購入しました。売主の方が高齢で、寝たきりの奥様もいらっしゃったので、手離れを良くしたい、という事情があったのだと思います。
僕の場合は、リフォームで設備一式を取り換えるつもりでしたので、特に問題はありませんでした。
が、特に「中古住宅を購入して、最低限のリフォームで住もう」と思われている方にとっては、気にしておいたほうがいいポイントかもしれません。
22年分の耐久年数
「木造住宅って、どれくらいもつんだろう?」って思ったこと、ないですか?
これは僕も気になり、かなり調べてみました。が、はっきり書いているところは見当たらなかったです。
業界としては、「たくさん新築物件を建ててほしい」のが本音でしょうし、保証のしようがないので、なかなか「○○年もちます」って書きづらいでしょうね。
一応、「法定対応年数」は22年なのですが、築22年以上の建物ってたくさんありますよね?
「木造」というだけなら、お寺なども木造建築であり、その築年数は100年を超えているものもたくさんあります。
僕がよく見ている「リフォーム百科事典」さんでも、「住む人次第」と言っています。
なお、国土交通省の調査では、65年だそうです。
小松教授が2011年10月~11月に実施した最新の研究成果によれば、木造家屋について、専用住宅の平均寿命は65.03年という結果となっており、1997年調査の43.53年から年数が伸びている。
https://www1.mlit.go.jp:8088/common/001033889.pdfより
また、木造住宅が痛む主な原因はシロアリや腐食とのこと。
木造住宅が限界状態に至る主な原因は、腐朽菌による腐朽やシロアリによる蟻害などの生物劣化である。…なお、生物劣化は、シロアリや腐朽菌が生育活動を行うことによって発生する現象であり、その生育に必要な条件とは酸素、栄養、温度、水分の4条件である。
https://www1.mlit.go.jp:8088/common/001033889.pdfより
つまり、メンテナンス次第!ってことです(たぶん)この辺りは、割り切りなのかなと思います。
メリット(得たもの)
約1000万円の節約
新築に比べて、中古住宅のほうが、リフォーム込みでもだいぶ安くなります。うちの場合でいうと、おそらく1000万円くらいは安くなっていると思います。
これは、新築の住宅にはかなりの広告費が乗っかってるから、というのもあると思います。住宅メーカーが開催しているモデルルームやチラシなどの費用は、すべて新築住宅の価格に反映されているんですね。
中古住宅の仲介を行っていただいた業者の方が言うには、「買主が玄関のドアの鍵を開けた瞬間、何百万かの価値が落ちている」という言い方をしていました。
うちの場合、住宅を安く買えた分、ワングレード高いキッチンなどの設備を導入できたので、トータルの満足度はとても高いです。
駅チカ立地
どうせ住むなら、当然駅チカのほうがいいですよね?(人によるかもしれませんが)
僕は、どうしても駅チカが良かったんです。駅まで歩いている時間が、どうも無駄に感じて。。。
当然、駅の周りで新築となると、お値段が跳ね上がります。そもそも分譲されることが少ないですしね。
22年間、実際に人が住んだ実績
これは人によると思いますが、22年間人が住んだ状態の、家の傷み方があらかじめ分かっている、と考えることもできます。
アメリカなどでは、中古住宅のほうが価値が高いそうなのですが、その理由の一つが、「人が住める状態になっているから」ということでした。向こうの業者は、あまり品質が高くないそうで、新築を買うと大抵どこか不具合があるので、それを直しながら住むそうです。
そのため、何年か人が住んでる物件なら、「住める状態まで直してある」という評価になるそうです。
日本の場合は、上記の保証制度もあるため、新築でも十分な品質のお家に住めますが、それでも中古住宅であれば「10年を超えたのちの基礎や雨漏り、湿気による痛み」を確認してから買える、というのはある意味メリットかな、と思っています。
うちの場合は、ラッキーなことに、素人でも分かるくらい家の基礎がキレイだった(内見で見せてもらった)ので、購入を決めました。
「素人が見てわからないのでは」という方は、プロに家の確認をしてもらえる「住宅診断」というサービスもあります。
僕が良く参考にしている、「くらお」さんも、住宅診断をしたほうがいいよ、と言っています。
まとめ
- 間取りは自由にできないことも
- 中古なので寿命は確実に削られてるし、保証も薄い
- 費用や立地にはメリットあり
- 家の傷み具合が事前にわかる、心配ならプロの住宅診断をおススメ
参考になれば幸いです!
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